路地奥の小さい町家。
延床面積15坪もない、超狭小住宅のリノベーションでした。「玄関兼リビング」という間取りを採用しています。「リビングアクセス」の究極版です。
元々の町家はまさしく廃墟に近い状態で、自然光があまり入らず、埃もかなり溜まっていました。
「外の世界の気配を感じられない住まいはもったいない。」
室内空間のみではなく、外部空間との関係性、とりわけ庭の重要性を切に感じたプロジェクトでした。15坪の家でも小さい庭を設けて、窓から緑と空を臨めば、室内に透明感のある光が降り注ぎ、実際よりも広さと高さが感じられる空間が実現します。
(文責・橋本華名)